僕は機械式時計が好きです。
愛用時計はチューダーブラックベイ36㎜です。いつかはロレックスやIWC、ブライトリング、ジラールペルゴなんかも購入出来たらいいな、と夢想しています。
※実はこの出来事の1年半後、IWCを購入しました↓
そんな僕は、自分がいつか結婚することになったら、婚約指輪ではなくて婚約時計を送りたい、と思っていました。
婚約指輪 or 婚約時計
婚約の時って指輪でなければいけないんでしょうか。
僕はそこに疑問を感じていました。
例の跪いて”パカっ”てやる儀式は指輪でなければ決まらないでしょうが、それにこだわりがなければ別の物でいいですよね。
ある程度の値段の張るものを相手に送ることで、その結婚に向けた決意を表すという意味なら指輪に限らなくてもいいはずです。
そこで、そもそも婚約指輪にどういう意味があるのかちょっと調べてみました。
婚約指輪の起源はエジプト時代の象形文字にみられます。円のかたちは永遠に途切れないものの象徴で、当時は結婚を意味していました。そのことから始まり、古代ローマでは何かの約束をしたことを鉄の輪を指に着けて証明していました。これが徐々に結婚指輪や婚約指輪として定着していったと考えられています。
出典 4℃ ブライダルジャーナル
と書いてありました。さらに
現在の婚約指輪(エンゲージリング)には大きく分けて3つの意味があります。
出典 4℃ ブライダルジャーナル
- 婚約の約束をかたちとして示す証
- ふたりの気持ちや愛、決意の象徴
- ふたりの一生の財産
これを読むと、
「円のかたち」…時計の文字盤も円、ブレスレット含めた全体も円。時計で良し。
「婚約を形として示す」…時計で良し。しかも常に身に着けられる。婚約指輪の方がむしろ日常使いには不向き。
「愛や決意の象徴」…少々値が張るものの方が良いでしょう。時計で良し。
「ふたりの一生の財産」…これこそまさにロレックス!
ということで、婚約指輪ではなくロレックスを送る方が断然、理にかなっている!と確信しました。
実際、価格で比べても婚約指輪って給料の3か月分(古いですか?)、なんていうくらいですから、まずまずの金額になりますよね。3か月ではないにしても30~50万円くらいのものが多いんじゃないかと。
だったら、ロレックスのエントリーモデルならそれにちょっと足すくらいですよね、と。
そしてマラソンへ
時はコロナ禍真っ只中。すでにロレックス人気に拍車がかかり、正規店のショーケースには見本品のみという状況。
そこで僕は奥さん(当時は彼女)に告げたのです。
「ロレックスが見つかったら結婚しよう」
今思えば「ん?それってプロポーズ?プロポーズの予告??」という感じですが、まあ結婚を前提にお付き合いをしていたので「は~い、期待しないで待ってるね」という反応でした。
僕が狙うのはオイスターパーペチュアル、シルバーの31㎜。2021年に発売のモデルです。
そして2021年10月。僕はいつゴールするのかもわからないマラソンに出ることになったのです。
2回目の訪問でまさかの…
僕は首都圏近郊に住んでいますので、自宅から近いところに数件の正規販売店がありました。平日は週2~3回お店に行って在庫確認をしていたのです。
あれは確か2回目。
オイスターパーペチュアルはありますか
こちらへ…
店に入ってすぐのところにいた男性店員に尋ねるとショーケースの前に。
なんとそこにはシルバーのオイスターパーペチュアルがあったのです!
が、36㎜…!
当時発売したばかりのシルバーのオイスターパーペチュアルは店員さんも「今日初めて見ました。たぶん今から30分以内に売れてしまうと思います」と言っていたのですが、「2回目で遭遇できるならもう少し探してちゃんとサイズの合う31㎜を買おう」と思って断りました。
それが運命の分かれ道だったとも知らず…
4か月間のマラソン
以後、自宅近くの2件ではまったく出会える気がしなくなり、店舗の多い都内までマラソン圏を広げました。
多い日は都内5店舗+自宅近くの2店舗を回るマラソンです。だんだん「ありますか、ないですよね。じゃまた」みたいにただ挨拶して出ていくことを繰り返すようになります。意味あるんだろうか?電車賃もバカにならんし、朝は早いし。
年は変わり2022年。見つかりそうもないから別のブランドにしようか、と相談を始めます。
IWCやカルティエなどを巡るとちゃんとそこに商品があるのが新鮮でした(本来、当たり前なのですが)。それを試着して写真を撮って家に帰って考えて…
奥さんも「IWCのポートフィノがきれいだからそれでもいいよ」と言ってくれました。
銀座でお買い物がてら
2022年2月某日
銀座で買い物を楽しみました。それでついでにIWCで時計買っちゃおっか?という話になりブティックに向かいます。
すると近くにロレックスの店舗があることに気づき、ないと思うけど一応行ってみようか、と入店。
ジョセイヨウノ チイサイ オイスターパーペチュアル ハ アリマスカ?(もはや抑揚のない呪文)
少々お待ちください。(どうせないんでしょ?)
数分後。
申し訳ありません。在庫がないようです。(ほーら)
じゃ出ようか~とショーケースを覗き込んだところ…ん?
なんかあるじゃん。これ何?え、あ、デイトジャスト!
そう、ショーケースにはシルバーのデイトジャストがあったのです。
28㎜なので少々小ぶりではあったのですが、試着させてもらったところいい感じ。奥さんもうっとり。
でもオイパペよりは高いんですよね。なので迷いに迷っているうちに…
こういったものもございますが…
仰々しくクロスをかぶせられたトレーから顔を出したのはブラックのオイスターパーペチュアル31㎜。さっきないって言ってたじゃん!
はっきりしました。在庫確認など演技に過ぎないということが。
僕が転売屋に見えたのか、金なさそうに見えたのか(実際ないけどさ)、最初のお尋ねでは門前払いだったのに買おうとしたら出してきて、何なんでしょう?
ちなみに、ロレックスの店舗に奥さんと一緒に来たのは今回が初めてだったんですよね。それもひょっとしたら”在庫”に影響したのかもしれません。(つまり、客を選んでいるということですが)
結局、ブラックよりもシルバーに惹かれていたのでオイパペはお断り。
でもとっても悩みました。僕はいいよ、それにしよう、と言いましたが奥さんは「えーちょっと予算オーバーだよね…」と。でもここで逃したらいつ会えるかわからないし、小さめのシルバーには初めて出会えたし、何より二人で初めて来店して出会えたのが運命的だよ!なんてことをショーケースの前でやりとしていると、背後にお金ありそうな女性二人組が…
購入を決断しました。
そこから長ーい購入手続きを経て店を後に。
家に戻って来て、袋から出し、重々しい蓋をぱかっと開けてプロポーズ。
ここまで情報ダダ洩れのプロポーズもないだろ、と思いますが^^;
奥さんがロレックスをしているのを眺めるチューダーの僕
あれから早1年半。
奥さんはほぼ毎日ロレックスを着けて仕事にいきます。
休日も同じ時計を身に着けています。
一緒にランチをしているときは目に入るわけですが、何度見てもいい時計だな、と思います。
そんないい時計をプレゼント出来て、それを毎日使ってくれて、その様子を眺めることができる僕は幸せです。
チューダーの僕は、奥さんのロレックスを見て勝手に誇らしく思っています。
ちなみに、結婚指輪は2人ともしています。つまり、僕の奥さんは婚約時計と結婚指輪の2つをしているというわけです。左手に思いが詰まりすぎ…^^;
まとめ
- 婚約の約束は(相手が許せば)時計で示してもいい
- 婚約時計ならロレックス
- マラソン覚悟(僕は4か月ちょい)
- 奥さんの時計姿を眺めるだけで幸せ
- いつか僕もロレックスほしい
円安で時計の価格もどんどん上がっていますので、買うなら早い方がいいですよ!
だれかのお役に立てれば幸いです^^
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