ジラールペルゴ:ロレアートと1966WW.TCを試着しました。

※この記事にはプロモーションが含まれています。

久々の平日休みということもあり、高級時計の空気を吸いに出かけました。

目次

GIRARD-PERREGAUX(ジラールペルゴ)とは

実は僕も最近まであまり知らなかったブランドです。

1791年創業のスイスの老舗メーカーで、ムーブメントから一貫して自社製造している数少ないマニュファクチュールの一つです。

創業当初は別の社名でしたが、後を継いでジラール社を設立したコンスタン・ジラールとその妻のマリー・ペルゴの名を取ってジラール・ペルゴという社名になりました。

なお、マリー・ペルゴの弟、フランソワ・ぺルゴは開国直後の1861年に横浜に来航し、日本で初めてスイス時計商館を設立し時計の販売を始めました。

しかし時は幕末。まだ和時計を使用していた時代です。それ故時計も思うように売れず、一説には炭酸飲料水も販売していたという噂もあります。

1872年に鉄道が開通すると翌年グレゴリオ暦が日本でも採用され、それと共に時計の販売も軌道に乗り始めます。

しかし、1877年に会社が火災にあうなどして心労がたたり、同年脳卒中で亡くなってしまいます。現在は横浜外国人墓地に眠っています

このように、日本でのスイス時計の販売にいち早く注目し尽力したメーカーなんですね。

ちなみに、1969年にはセイコーとは別に自社でクオーツ時計を開発するなど、技術力も革新性もあるメーカーです。

なお公式サイトによると、同社とユリス・ナルダンは姉妹ブランドの関係にあるとのことです。

LAUREATO(ロレアート)42㎜ ホワイト

ロレアートは1975年に発表されたシリーズです。当初はクォーツムーブメントを搭載して発表されましたが、2017年にリニューアルし、現在は45㎜、42㎜、38㎜、34㎜と幅広いサイズで展開されています。

今でこそラグジュアリースポーツというカテゴリーが一般的ですが、当時は八角形ベゼルと一体型ブレスレットを備えたスポーティエレガントモデルは珍しいものでした。

また、直線と曲線を組み合わせ、ポリッシュとサテンを交互に合わせた仕上げも見事ですね。

僕が試着した42㎜モデルは「クル・ド・パリ」(フランス語で「パリの爪」)という装飾がなされており、光の当たり方によって微妙な陰影が付き、様々な表情を見せます

https://www.girard-perregaux.com/jp_jp/

実際に手に乗せてみると一体型ブレスのせいか、ラグの部分までが面としてペタッと肌に乗った印象です。

ケース厚も10.68㎜と非常に薄いので、腕に乗せた時のフィット感はとてもよく、スーツの袖口で引っかかる気配はありません。

ラグの端の形状が着用感の向上につながっています

夜光の性能(?)がいいのか、ほんの少し暗い場所に時計を持って行くだけで緑色が発光し、視認性はとてもよかったです。

僕の腕が細いというのもあり、加えてブレス一体型のため、腕全体に吸い付くようにフィットする印象でした。個人的に42㎜は「デカくてゴツい時計」という印象ですが、そんな異物感は皆無です。確かな存在感はありますが、決して重いというわけではありません。

ブレスレットは非常に繊細な動きをしてくれて、腕にしなやかに回り込み、着け心地はとても良かったです。

バックルはサイドをプッシュする観音開き

中央のコマはポリッシュ仕上げ、H型のコマとサイドはサテン仕上げとなっており、決して華美ではないのもGood。

また、裏蓋はシースルーバックになっています。

ローターの回転具合もスルスル~と軽快でした

スペック

  • Ref:81010-11-131-11A
  • ケース径:42㎜
  • 厚さ:10.68㎜
  • ムーブメント:マニュファクチュールキャリバーGP01800
  • パワーリザーブ:54時間
  • 防水性能:100m(10気圧)
  • 価格:1,881,000円(税込)

※2023年7月時点

1966 WW.TC

「1966」は1960年代にインスパイアされたクラシックデザインに、現代的・革新的なアレンジを加えたモデルです。時代に左右されないタイムレスなデザインをコンセプトに、超薄型ケース、リーフ針などが共通の特徴となっています。

中でもこのWW.TCというモデルはいわゆるワールドタイマーの機能を有しているモデルで、WW.TCはWorld Wide Time Control(ワールドワイド・タイムコントロール)の略称です。

公式ホームページに着用画像は掲載されているのですが商品詳細が見当たらないので、ひょっとしたら生産中止モデルなのかも…と思っていたところ、なんと商品がディスプレイされているではないですか!

ということで早速試着してみました。

時刻の経過とともに24時間リングが回転していきます。上記はローカルタイムが東京で時刻は1:35、ハワイは朝の6:35、パリは17:35です。

ケース径は40㎜と大台ではありますが、外周に都市名が記載されており、その内側に時分針やインデックスが描かれているため、数値よりは小さく感じます

世界の代表的な24都市が記載されており、一瞬で世界中の時間帯を把握することができます。その点ではGMTのような第2時間帯(第3時間帯)までしか読み取れないものよりは優れています。

また、特徴的なのはリューズが左右に備わっており、左のリューズで都市名を回転させ、右のリューズで時刻を合わせるようになっています。完全に左右対称なデザインと言えますね。

ケースサイドはロレアートのような90度の垂直ではなく、ケースバックに向かって絞るように傾斜が付いています。これによって40㎜でも腕に接触している面はそれ以下に感じられ、着用感も向上しているように思います。

裏蓋はこちらもシースルーとなっていて、ローターの回転を眺めることができます。これもシャリシャリ回転するので巻き上げ効率は良さそうです。

なお、光の加減で写真ではわかりづらいのですが、時分針はシルバー、スモールセコンドの秒針はブルーになっています。これもおしゃれですよね。

スペック

  • Ref:49557-11-132-BB6C
  • ケース径:40㎜
  • 厚さ:12㎜
  • ムーブメント:マニュファクチュールキャリバーGP03300-0027
  • パワーリザーブ:46時間
  • 防水性能:30m(3気圧)
  • 価格:1,969,000円(税込)

※2023年7月時点

まとめ

  • ジラールペルゴは日本と縁が深いブランド
  • ロレアートはラグスポ時計の先駆け
  • ロレアートのベゼル(円と八角形)は美しい
  • ロレアートの文字盤のクル・ド・パリ模様は素晴らしい
  • 1966WW.TCの左右対称の造形は秀逸
  • 1966WW.TCの必要最低限の文字盤は素晴らしい
  • 1966WW.TCの針の色(特に秒針の青)は良い
  • ロレアートも1966WW.TCも着用感は抜群
  • ロレアートも1966WW.TCも巻き上げ効率は良さそう
  • 総じてジラールペルゴは良い!

今日はいいものを見させていただきました。

ちなみに、ジラールペルゴで僕がもっとも気になっているモデルはブラックセラミックのモデル。

https://www.girard-perregaux.com/jp_jp/

めちゃくちゃかっこいいですよね!

だれかのお役に立てれば幸いです^^

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この記事を書いた人

1970年代生まれの会社員。
2022年にマッチングアプリで知り合った妻と結婚。
2023年5月にブログ「だれかの役に立つログ」を開設。
旅行・時計・婚活や結婚生活を中心に、だれかの役に立ってくれればいいなと思いながら気ままに経験談を執筆しています。

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