前回の投稿で、僕が無金利ローンで時計を購入したことを明かしたわけですが、今回は無金利ローンで買うことのメリットについて語っていきたいと思います。
※このお話は高収入で金融資産が有り余っている方には当てはまりません。
僕のような世間で言われる平均年収程度の収入で、中央値くらい(平均値ではなく)の資産の持ち主の方にとって参考になる記事かな、と思います。
ローンで購入する際の条件
ちなみに、個人的にはローンに対してあまり良い印象を持っていません。
学生の頃によく分からずリボ払いで購入してこんなに手数料がかかるの!?って思ったことはありますし。背伸びしてローンを組んでまで購入することに対しては否定的な意見です。
そんな僕が時計をローンで購入するのを推奨するのは以下の2つの条件が揃っているときです。
- 無金利であること
- 一括購入できるだけの資産があること
金利が付くローンの場合、住宅ローン以外は高金利になりがちなのでお勧めできません。ましてやクレカのリボ払いや分割払いなどは、僕は絶対に利用しません。
お勧めできるのは、ローン金額と同額以上の資産があり、一括で購入しようと思えばできるだけの余力がある場合です。(具体的な余力はライフプランや年齢などによっても変わってくると思います)
個人的には、100万円のローンを組むのに資産が120万円しかないという場合は購入しません。ちょっと背伸びかな、無理しているかな、と思ってしまうので。
資金があるのになぜローンで購入するのか
ここまで述べてくると、「一括購入できるだけのお金があるなら一括で買えばいいじゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
うん、確かにそうですね。これは僕自身の資金管理上の問題です。
というのも、僕の金融資産のほとんどは証券会社にあるからです。
銀行には毎月の決済用の資金と余剰資金がプールされているのみです。その余剰資金でスーツ・眼鏡・靴・鞄、値の張る服などを1~2か月に1回くらいの頻度で買うわけです。
緊急の場合を除いてなるべく証券会社のお金には手を付けたくないので(老後資金という側面もあるので)、時計を買うとしたらそのお金は銀行の余剰資金を充てなければいけません。
買いたい時計が20万円程度であれば問題ないのですが、今回のように100万円を超えるとなると、そこまで余剰を貯めるのには結構時間がかかるわけです。
こういう時の強い味方が無金利ローンなのです。
無金利ローンを利用するメリット
ローンにはどこか「お金がない人のための救済措置」という響きがあるので、「利用するのはカッコ悪い」と気が引ける方もいるでしょうが、きちんと資金管理ができる人なら有効に活用できるはずです。
というのも、以下のようなメリットがあるからです。
- 大きな資金を取り崩すことなく購入できる
- 「無金利ローン=後から貯金」である
①大きな資金を取り崩す必要がない
まず、当たり前ですが、100万円以上の大きな資金(繰り返しますが、この記事は100万円が大きな資金である人を対象としています)が口座から抜けていくのはデメリットでしかありません。
というのも、その100万円で運用できた分をロスすることに等しいからです。
仮に運用資産300万円、運用期間5年(60回払いとして)、年3%複利(投資信託の一般的なパフォーマンス)で運用すると5年後には3,477,822円になります。
一方100万円を取り崩して200万円で同期間、同じ金利で運用すると5年後は2,318,548円です。
運用益に15万円以上の差が生まれます。(相場によってはこの限りではありませんが単純化してお話しています)
この15万円を大きいとみるか小さいとみるか、、僕には大きいです。(オールデンのブーツが買えます!)
②「無金利ローン=後から貯金」という考え方
お金をこつこつ貯めて、貯まったら買う。
無金利ローンは先に買って、後から払う。
どっちも支払額は同じ。ということは無金利ローンは先に商品を受け取って、後から貯金しているのと同じじゃないですか?
それでも「こつこつ貯める努力が手に入れた時の喜びを増やすのだ!」とローン嫌いな方は反論するかもしれませんね。
しかし、早く手に入れた方がより幸せになれるのです。それには以下のようなメリットがあるからです。
早く手に入れることのメリット
早く手に入れることには大きく2つの意味があります。
- 今の価格で購入できる(値上げにおびえる心配がない)
- 幸福度が爆上がりする
①今の価格で購入できる
海外ブランドの高級品は時計であれバッグであれ、国内での販売価格が上昇していきます。
このブログを書いているのは2023年9月ですが、今年だけでIWCは2回の値上げを行っています。
昨今の円安がそれに拍車をかけているわけで、為替が落ち着けば値上げのペースは緩やかになるでしょう。
しかし、仮に円高になったとしても値下げは行われません。「値上げがあるかないか」なのです。
(1ドル100円くらいになったら海外で時計を買うことをお勧めしますが…)
つまり、地道に貯金しているうちに値上がりしてしまった…は十分考えられます。そうなると購入するまでの期間がさらに長くなるわけです。
しかも高級品ですから10%の値上げだって大きいですよね。
②幸福度が増す
早く手に入れるということは、それだけ長く愛用できることを意味します。
僕は8月下旬にローン契約を行い、その日に持ち帰り、それからほぼ毎日その時計を身に着けています。
出かける頻度も増えました。お気に入りの時計を着けて出かけるのは本当に心が躍ります。
時計に合う服や靴を考えたり、光の加減で変わる文字盤を写真に撮ってみたり。
そうそう、なぜだか今は良いカメラが欲しくなっています。
良い時計を買う→外出する機会が増える→写真を撮る機会も増える→良いカメラが欲しくなる
という。時計好きにはあるあるな現象でしょうか?^^:
ほかにも、物に対する考え方が少し変わった気がします。
質がよく自分の気に入った物を、少し高くても手に入れることの方が、チープなものに囲まれるよりも幸せを感じるようになりました。
仕事に対する意欲も高まったように感じます。この時計が似合う自分になりたい、とか。
このローンが終わる頃にはまた別の時計が買えるように収入を増やしたい、とか。
このように生活全般の幸福度がぐぐぐっと上がりました。
幸せになるなら早いに越したことはありませんよね!
ほしいほしいと時計店を徘徊しながら何年も貯金を続けるより、無金利ローンで買ってしまうべきだと思います。
ローンで買うことのデメリット
さて、デメリットはほとんどないのですが、強いて挙げれば以下のような点です。
- クレカや百貨店のポイントがつかない
- 別のローン審査に影響が出る可能性がある
まず、ローンで支払う場合、ジャックスやオリコのような信販会社との契約になるのでクレカは使えません。だからクレカの利用金額で付与されるポイントやマイルは付きません。
当然ですが百貨店のポイントなども付きません。例えば高島屋では高島屋のクレカで一括払いすると10%のポイントが付きます。(ロレックスなど一部のブランドは対象外です)
125万円なら12.5万円分のポイントが付くわけです。これはめちゃくちゃ大きいですよね。上等なスーツが買えそうです。
また、これから何らかのローンを組むことになった場合、「現在他のローンがある」の項目にチェックを入れなければなりません。住宅ローンや自動車のローンを契約する際には、その審査に影響が出ないとも限りません。
まとめ
- +)ローンを利用するなら「無金利」
- +)ローンを利用するとしても同額の金融資産を保持
- +)ローンなら大きな資金を取り崩さなくて済む
- +)「無金利ローン=後から貯金」
- +)今の価格で購入できる(値上げの心配がない)
- +)幸福度が爆上がりする(早く幸せになれる)
- ー)クレカのポイントやマイルは付かない
- ー)百貨店のポイントも付かない
- ー)他のローン審査に影響があるかも
ということで、僕としてはきちんとした資産管理の下で無金利ローンを活用して高級時計を楽しむことに大いに賛成です。
お気に入りの一本と共に幸福度爆上がりの毎日を送ってください!
だれかのお役に立てれば幸いです^^
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